今日から、新暦のお盆です。皆様の地域では、いかがですか? 夕刻、茄子やキュウリに割り箸を刺して作った馬や牛を玄関先に置き松明を点し、ご先祖様をお迎えされたでしょうか?まだ、旧来の習わしで、8月に盆供養をされるところもあると思いますが、どちらにしても、仏教式で先祖を祀る家が多い日本ですから、大事な年中行事の一つということになりますね。
今日私は、仕事で静岡方面に出向いて参りました。静岡市内では、7月の新盆を執り行うところが多く、和生菓子を扱うお店では、色とりどりのお団子を餡で絡めたもの、積み重ねた白いお団子や落雁などのお供物が店頭に並べられていました。 私の住む神奈川県の県央では、お盆中和生菓子屋さんにはずっと、おはぎが並びますが、静岡では、おはぎを作って商うのは、14日だけだそうです。14日にご先祖と一緒におはぎで昼食を摂り、15日の昼食には、同じくそうめんを摂るのが習わしとのこと。 そのいわれについては詳しくわかりませんでしたが、おもしろいものだと思いました。 私が育ったのは、清水市(現静岡市清水区)ですが、父の出身地が九州長崎で、且つ祀るご先祖もいませんでしたので、長らく静岡方面でのこういったしきたりは知らずに過ごしてきました。 ちょっとした新しい発見をさせてもらった1日です。
コマーシャリズムに乗りにくい、日本古来のしきたりは、年々下火になっていくようですが、風土や歴史に育まれた伝統行事には、日本人の心情に触れる情緒と、大切な背景がありますから、どこかで大事にしていくべきではないでしょうか? 「日本の夏、××の夏」が、CMのコピーだけではちょっと寂しいかもですね。
コメント