今年の梅雨は、6月が小雨で、各地でダムの貯水率が少なく、夏場の水不足が心配されていましたが、7月に入り、関東地方ではそこそこ梅雨時らしい様子になってきました。一方、九州では豪雨が続いているようで、こちらは災害の恐れがある状況のようですので、心配です。
このまま雨の降り続く日が多いと、水需要にはプラスですが、高温多湿が続くと、今度は農産物の病害虫に対する不安も頭をもたげてきます。 それに加え、日照が足りないと生育不良に拍車がかかり、農産物の需給が逼迫、高値を呼ぶことになりますから、皆さんのご家庭と同じく、農産物を主原料とするおせんべいやも、不順な気候はありがたくない訳です。しかし、長年の米政策のおかげで、作柄が多少悪くても、本当に米が供給不足に陥ることは考えにくく、10数年程前に、アジア産長粒種米の輸入騒ぎになった際のように、米が市場から消えるといった現象も、原因は流通過程で投機的な思惑によるものであったようですから、今年は作柄見通しが悪いといった観測が流れるだけで、投機的な動きで値が上下するのが現実のようです。
昨年からの原油価格の上昇も、中国などの需要拡大による理由も一因とはいわれていますが、供給不足が主たる原因でなく、投機筋による価格操作が原因との見方もあり、穏やかならざる気分になってしまいます。 私たちが、商品を生産供給するのに不可欠な、石油由来のポリ袋や、紙製品、砂糖類などはここ1年くらいじわじわ価格上昇していますが、これが価格操作の影響で、そこから生まれる差益が見えざる一部の人々の手に集まっていいるとしたら・・・ちょっといやですよね。
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