2010年が始まり、半月が過ぎました。 明日15日は新暦の小正月。 お正月の雰囲気もすっかり薄れてくるころですね。 ここ数日、日本全体が寒気に覆われ、かなり冷え込みが厳しくなってきていますが、相模原も寒い日が続いています。 今年は1月20日が大寒ですので、これからもっと冷え込むのでしょうか? 日本海側など大雪の被害に遭われている地方にお住まいの皆様にはお見舞い申し上げます。
寒い季節、欠かせないのは美味しいお酒というのが私のささやかなヨロコビなのですが、かつて風林堂があった静岡市清水区(旧清水市)の、草薙というところにリバティというこだわりの酒屋さんがあります。 今も仕事でそちら方面に出向いた際には立ち寄っては、旨酒を求めておりますが、そのお店のこだわりは生半可ではありません。
地元列びにお酒好きの方々には有名なお店だと思いますが、私が子供の頃には、小さなプレハブの店舗で営業されていたのが、今では立派なビルになっています。 オーナーの長沢店長は、もう30年近く前から、大酒造メーカーの粗悪酒作りを声高に糾弾し続け、無名でも真面目な酒造りをしている銘柄を、和洋問わず紹介し続けています。
今でこそ、地方の蔵で作られた銘柄のお酒が、比較的手に入りやすくなっていますが、20年前にはTVCM放映される大メーカー以外の品揃えをしているお店は滅多にありませんでしたから、その先見性と経営哲学は素晴らしいと思います。 10年ほど前に「買ってはいけない」という本が話題になり、ベストセラーとなりましたが、長沢店長のお酒に対するスタンスは、それよりずっと以前から、「粗悪な酒は買わないようにしましょう!」でした。「買っては~」書籍のほうは、その内容に問題点も多かったことが後に指摘されていますが、長沢店長の主張は今でも正論です。
その店長の「酒井さんには、これを試してみてもらいたい」というに勧めで、一度で虜になり、昨年より愛飲しているのが広島県中尾醸造という蔵で作られている「誠鏡 幻」という純米清酒です。 銘酒というと、京都や兵庫、他北陸や東北地方など米所が有名で広く知られてきていますが、広島県にも良いお酒が多くあるそうです。
常温のまま、大きめの湯飲みで1杯だけ、身体が少し温まるくらいがちょうどいい小虎ですが、日本が誇る醸造技術の醍醐味を毎夜堪能しています。
あぁ、コメの国に生れてよかったなぁ。
コメント