おはようございます。手焼きせんべい風林堂 酒井浩です。
夏休みの旅写真、二回目をお届けいたします。妻籠宿と馬籠宿の風景などが中心になります。
▲妻籠宿の通りに面した家々は、商いをされているところもそうでないところも、皆花や鉢植えを置いて、美しい演出をしています。街を上げてお客を迎えようという心遣いが感じられます。
▲夕闇迫る頃には、軒のあんどんに灯が点りだします。昔の旅人達はこのあかりに癒されたのでしょう。
▲妻籠宿の中にある築100年以上という老舗「藤乙」の四代目ご主人。
たくさんのお話しを聞かせてくださいました。外国人の宿泊客が8割以上というから驚きです。
しかし震災の後、その見込み客がすべてキャンセルされ、倒産の危機に瀕したと話されていました。
▲瓦屋根と夏空。
馬籠はほとんどの建物が新しく、お買い物ロードになっていて、私にはちょっとがっかりの所でした。
この日印象的だったのは、やはり宿のご主人のお話です。築100年以上の建物は、それは風情があり昭和を通り越して明治時代まで遡ったような錯覚さえ感じました。しかしそこには危険があり、その古さが現代の旅行客に受けることばかりでは無いそうです。今の旅行客は各室トイレ・洗面所付き空調完備があたりまえ、「藤乙」のように客間のしきりは襖のみ、トイレは各階ひとつづつというような設備には、なかなか理解が得られないようだとおっしゃっていました。逆に、海外からの来客は、本物の日本文化に触れられると大喜びして帰れられる方が多いとも話されていましたので、そのギャップにはちょっと驚きました。しかし、建物が旧く、泊まれる客数が少ないことを長所に変え、心づくしのもてなしの心が全員に行き届いていて、それは感動しましたので、物見遊山の旅では満足できない旅人には嬉しい宿と思います。 後継者が無く、そろそろ廃業かとも話されていましたので、それまでには是非もう一度泊まってみたい宿でした。
コメント