久しぶりに都心に出る機会ができましたので、少し前に新聞広告で知った写真展に行って来ました。 東京駅大丸デパートの美術館で開かれている,“「写真」とは何か 20世紀の巨匠たち”という企画です。
「美を見つめる眼 社会を見つめる眼」という副題がついていますが、そのとおりに展示作品のテーマは幅広く、芸術的なものから社会的なものまで多岐にわたっていました。
アンセル・アダムス
「中庭のドーム」
「白い枝」
エルンスト・ハース
「シチリア島の春」
「インパラ」
ユージン・スミス
「楽園への歩み」
「サイパン島、米兵により発見された傷ついた幼児」
今回出展されていたなかで、好きな作家3人の代表作を並べてみました。静止画がこんなにも雄弁に語るということが少しは伝わるでしょうか?
以前風景写真に傾倒していた頃、北アルプスで知り合った愛知県在住のマチュア山岳写真界の巨匠から、ここに載せたアンセル・アダムスの「ゾーンシステム」という手法を教わり、一時期その教本の撮影について書かれた部分の翻訳に取り組んだことがありますが、数ページでギヴアップしました(汗)。 オリジナルプリントを見るのは初めてですが、噂どおりの息をのむ美しさで、しばし立ち止まって見入ってしまいました。
ハースは、ほとんどモノクロ作品の展示の中で鮮やかさを際だたせていましたが、今回は風景作品のみ取り上げられていました。モンローやミック・ジャガー等々映画スターやPopスターなどのスナップも有名ですので、こちらも見たかったですが。
そして、社会派ユージン・スミス。水俣病の告発写真で、日本とも深い関わりがある作家です。作風はセオリーとは少し違った仕上げをした作家なので、ご興味のある方はそのテクニックや意図などについて調べてみてはいかがでしょうか?
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